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口腔内腫瘍 できることできないこと [腫瘍]

口腔内の腫瘍を最近、多く診るようになってきましたが。(増加しているように感じます。 時々口の中を見たほうが、良いでしょう。 あまり見ないところでしょうから発見が遅くなりがちです)

放射線療法の設備がない動物病院で、選択すべき治療というと、かなり限られているというのが現状で、 例えば 下顎にできた 骨肉腫や棘細胞性エプリース、エナメル上皮腫、なんかでしたら外科でなんとかなる(治癒可能)というケースがほとんどですが、扁平上皮癌(特に猫)
メラノーマ、鼻腔を含むリンパ腫、線維肉腫なんかの場合は、外科 単独や抗がん剤の併用、ではほとんど悪化させるだけで、QOLの改善どころか低下させてしまいかねないというのが現状で、(切除しきれなかったり、きれいに切除できたように見えても、再発までが2ヶ月~半年程度 腫瘍によっては肺転移がすでにあり 1年もたせられたら まあ~ いいほうではないでしょうか 猫は犬よりさらに厳しい) じゃあ温熱療法は?
光力学療法を併用すればどうか、ということもその腫瘍の種類によっては、特に猫の扁平上皮癌で、だいぶ広がってしまっているようなケースでは(骨までも)、
放射線療法を組み合わせても、かなり再発があり難しいのに(たまたま、まだ小さくて1cmにも満たない場合には、温熱療法、光力学療法、外科を組み合わせて まあ なんとかというのが現状)
進行している例に
温熱療法 外科、抗がん剤をやっても悪化していくだけで、なんの為に治療しているのか、その目的がわからなくなってしまいます。
根治がもともとのぞめないなら、QOLをせめて、上げるということが唯一できる 選択肢ではないかと思います。

青森県では幸いにも、北里大学に放射線治療器があり、放射線に効果がある腫瘍(感受性)の場合は、口腔内の腫瘍は、骨肉腫の場合を除いて(顎の骨肉腫は特種で放射線感受性があまり良くないようです)放射線療法を中心に外科など他の治療法を組み合わせることがベストであろうと感じています。

もちろん、費用の面もあり(35~40万 検査等 すべて込みで 1ヵ月が治療の目安)選択できないこともあるでしょうが、前述の口腔内腫瘍以外では温熱療法、抗がん剤 外科 治療だけでは、特に猫の場合は、うまくゆかず悪化させるだけで、はっきりいってすべきことではないと思います。

飼い主と良く、話し合いどういう結果がベストなのか、考えることが重要ではないかと思われます。

残念ながらそういった、症例が先日 来院しました、 猫の口腔内の扁平上皮癌ですでに骨にも、浸潤しており、2週間 温熱療法、抗がん剤、外科 ( 病理検査とCT 検査 {CTしたなら腫瘍の範囲が解りそうですがね}をしたときに同時にもう既に温熱療法をしているようで 麻酔を1回で済ませたいという考えでしょうが まだ なんの腫瘍か結果も出ていない段階で?) それ以降 温熱療法と抗がん剤 を繰り返していたようで(もちろん 抗がん剤治療中なので血液検査も繰り返して)しめて 27万円の請求書をみせられました。
 はたしてこの治療法が正しい選択なのでしょうか?

 飼い主が放射線療法についてもネットで調べて、その獣医師に提案してみたのですが、金がかかるだけで、効果はない温熱療法が一番いいんだと言い切ったそうで、???金かかるって2週間で27万だったら、1ヵ月だとその倍か?

北里でだと40万以下、効果が望めそうな治療法はどちらかと考えたとき、進行した猫の扁平上皮癌へ温熱療法、外科、抗がん剤が緩和療法になるっていう、経験や報告が沢山あるのでしょうか、非常に疑問ですね 
常識的に考えれば、飼い主が放射線療法も考えているのであれば、そちらを中心に治療を考えていくのが、インフォームドになるのではないでしょうか?

設備をそろえても、適切に症例を選らんで治療をしなければ、使いこなせない子供のおもちゃにしか過ぎないということでしょう。

設備自慢のような感じが、最近の動物病院の傾向にあるように思えてしょうがありません。
どれだけ使いこなせているのか、疑問です。

設備があるないよりも、自分のところでは何ができてなにをすべきか、しないべきか
そして、飼い主にとってまた動物にとってなにが一番よいのかを考えて、だからといってその選択がすべて、ハッピーな結果になるとは限らないでしょうが、獣医師の見栄やエゴで治療を押し付けるようなことはしたくないものですね。

小さな動物病院で、最低限の設備でも丁寧に治療されている先生も沢山おられ、そしてものすごく勉強されていることに本当に敬服いたします。

それに比べたら、こういった設備自慢だけの動物病院は
「あえて言おう、カスであると」(ギレン、ザビ)

これには、笑い話にもならないことがまだあるのですが、
最初に行った動物病院で、のどに腫瘍があると言われ、摘出しなければならないとなったのですが、どういういきさつか、詳しくは解りませんが、もめたらしく その獣医師に罵倒されたとかで? 他の動物病院へ転院したところ、気管支喘息と甲状腺機能低下症(猫で甲状腺機能低下症は非常に稀の稀 すごい勇気のいる診断ですね)
だという診断で、1年通院していたのですが、一向によくならないので他の病気ではないかと聞いたところ、診察してもらえなくなり? 薬のみの処方を繰り返すので、例の病院へ転院したという症例で、 最初の動物病院は、まあいいとして、2回目の動物病院は、動物病院というよりも、ホテル、トリミング、しつけがメインのつけたしで動物病院があるような感じなんでしょうね。
そこがいいて言う飼い主もいるわけでニーズがあればまあ 商売にはなるのでしょう商売に(治療ではなく)。

何とか協会 認定動物病院だそうで、協会も地に落ちたもんだ。

北里大学で診察してもらう、段取りをとり最後の望みをかけて行ってもらいましたが、ここまで進行するとかなり厳しそうです。 猫も飼い主もかわいそうです。(時間と経費の無駄も含めて)

下顎の骨肉腫で片側の顎を全摘出した症例です
この場合は外科が、ベストの選択です治癒する可能性が一番高いしQOLの改善にもなります。(口臭がすごく汚かった)
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CT画像 (もちろん 胸部も検査して転移がないことを確認ずみ ほとんど顎の骨肉腫では転移はおきません
肢の骨肉腫とはだいぶ違います)

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摘出した下顎 なにも特種な器具は必要ありません。骨のみとメスとはさみと縫合糸 そしてバイポーラ(電気凝固)を少しだけ使用 筋肉切って、血管結んで、ちまちま傷の縫合です 力仕事ですけど

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術後の外貌

術後 点滴で痛み止めを投与していたら、痛くないのか、夕方に他の入院動物へ食事をあげていたら
めしくれめしくれってうるさいうるさい、あんたは今日は絶食!! 前の日からだから、もう夜中もうるさい、点滴のアラームがなれば、すぐ吠えて呼んでくれるし、腹へってて 気が立っているのでしょう。 もう次の日の朝からは、食欲旺盛です。でも なんたって派手な手術ですから その後も吠えると 傷口から ドバット 貯まった血がとびちって、掃除が大変、 黒ラブってなんかみんな、術後 うるさいんですけど 食欲が一番で痛みに鈍感? 


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