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椎間板ヘルニア 内科的管理 [犬 椎間板ヘルニア]

ダックス 3頭 先月から今月にかけて
クラスⅣ a 2頭
      b 1頭を内科的に管理しました。

(クラスⅡは、相変わらず何頭も来ていますが、幸い進行せず内科的管理で事足りています。  進行したらと思うとドキドキもんですけどね 飼い主の方も言いつけを良く守り 管理されているようで、口すっぱく 言っているので少しは、それも効果的なのかもしれません 痛み止めに椎間板ヘルニアにはほとんど必要のないとされる、ステロイドを使用していないとうことが最大の要因かもしれませんが )

排尿麻痺があった、症例も だいたい3週間~4週間で歩き出すんですね

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  初診時、クラスⅣ 排尿あり 内科的管理を飼い主が希望

外科をして、3週間リハビリ入院させて歩き出した 外科手術のおかげと懸命なリハビリで治った!!
こういったことが 真実とは 私には、内科的に管理した症例と比べて差がないことからまったく信じていません。

発症から数日、経ってから、手術して3週間目で歩き出しました!!????????[眼鏡]
手術しなくても、深部痛覚が残っていて、進行していなければ、ほとんど3週間目で歩きだしますね!!![わーい(嬉しい顔)]

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  3日目 排尿困難になったので、尿道カテーテルを留置 クラスⅣ~Ⅴ(深部痛覚がかすかにあり、反射の亢進はない) 排便も自発的ではない、もらしてしまう状態

だから、発症から数日経ってからの、手術って意味あるでしょうか?
痛みが内科的に管理しても激しいなら手術は必要でしょうが、そうではない場合には、無意味にしか思えません。
だいたい、クラスⅣで発症まもなくなら、当院では3日で退院です。1週間目には、ほぼ歩いてます。(川崎のアニマルメディカルセンターでは、1日の入院)

3週間入院? やっと歩き出す? 

無意味な外科としか、思えないのは私だけでしょうか?

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  3週間目 自力で、立てるようになりました 少しは歩けます。

外科をなぜするかというと、
1 神経の損傷は、ほぼ不可逆的なのでなるべく早期、24時間以内に減圧をして神経を保護する(なるべく多く、残す) 壊れた神経は、もどらず可塑性でふたたび新しい経路で歩き出すと言われています。 リハビリが効果的といわれる由縁です。
2 脊髄軟化症の発生をすこしでも、防ぐ目的で術中に脊髄を直接冷やす。
(効果のほどは、わかりませんが、薬剤では不可能でしょうから)
3 内科的な管理では、痛みがとれないとき
4 再発の可能性を、防ぐ為
5 QOLをあげ、早期に回復をうながす (内科的管理にくらべ格段に治るまでの時間が短い)

ですから、良く 針だけで治るとか リハビリだけで治るとか聞きますが、正常に近い状態で神経が残存して治るということには、ならないでしょうが、歩くということだけで見たら、当たっているでしょう。(クラスⅤの深部痛覚が全くない場合は無理でしょうけど、体重の軽い子でしたら、リハビリで筋肉量をふやせば、脊髄歩行ならできるようになることもあります。 つまり反射ですね。)

椎間板ヘルニアは外科が第一選択ということになるのでしょうが、発症からの時間、程度、そして飼い主の希望(金銭面も考慮して)で、なにがなんでも、外科すればということではないと考えます。また 以前からなんども言っていますが、やるんだったら、とっととやってしまうということが、一番大事な要素です。

いついつ、検査 いついつ 手術 なんてのは、脊髄の損傷具合から考えたら、どうでしよう?

だらだらと長引かせて、検査して手術して リハビリして 3週間目で歩き出した、だから手術は成功した!! 本当に手術の効果でしょうか、残存していた神経が可塑性につながりだしたという結果にすぎないのではないでしょうか。

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 4週間目 麻痺しながら歩けます 排尿、排便も良好
内科的管理で、治った症例です。

まあ~ これもひとつの選択肢でしょう。
写真の症例は、入院はしていません。 7回通院しただけです。(リハビリの指導と、排尿の指導の為に)