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健康診断 [腫瘍]

  年に1回は健康診断を、受けましょう。

と 職場でも健康診断は義務づけられています。が

なかなか
病院へは、健康なうちはいかないもので(心臓の病気になってからは、毎月 行ってますが)、
行ったからといって、本当に あの程度の簡単な 検査で見つかるものかと疑うのも
良くないのでしょうね。

犬猫の春の健康診断 キャンペーンと称して 検査会社からは 血液検査の格安 セット料金が
販売になり (秋も同じのが 秋の健康診断 のコピー.jpg ) 良いことで ただ 血液検査だけで安心してしまうのはどうかと思います。

今回 臨床症状もなく、いたって元気な7才のフレンチに健康診断で 胸部レントゲンを撮ったら 
偶然 腫瘍が見つかりました。

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レントゲンでは、前胸部だけのように見えましたが CT検査をすると まあ〜 でっかいこと
良くこれで、元気なのが 不思議ですが 

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胸の中の腫瘍では こういったことは普通で
症状がある方が 珍しく 症状が出た時には、かなり進行 (ほとんど 末期) しています。

胸腺腫かと、思い 切除したところ 骨膜性骨肉腫 でした。
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(あんまり良くないのでしょうが、でかすぎたので 分割して切除しました)

肋骨の内面から発生したもののようで、確かに 手術の時 一部肋骨に強固に癒着しており、
肋骨ごと削り採ったところが 腫瘍の発生 部位だったのでしょうね。

その後、経過は今の所 順調で 良かったですが

健康診断を受けていなかったら、全く気がつかなかったということで、やっぱり 無症状(潜行性)な
病気は、存在しますし  病気の初期には ほとんど 症状はないでしょうから (気づかない)

健康診断 重要だということでしょうね
(血液検査 尿検査 レントゲン検査 超音波検査)
最低でもこのくらいは、毎年 受けておくことが 健康への保険と思いますが
血液検査だけだと、今回は 確実に見落としているでしょうし( 血液検査は正常値でした )

正常だという結果が出た時 無駄と思うか 良かった思うか 人 それぞれでしょうが

検査する方としては 結構 健康診断は かなり プレッシャーを感じますけどね 
(なんてったって、症状がないものですから 見落としたら と ヒヤヒヤですが)

テレビで、50人 がんの名医 なんちゃらという番組で 健康診断をメインの医者はイケテナイ
やる気なしの医者が多いと思うと言っていた先生がおられ 現場で実際に診療にあたっている
臨床医が検査結果を判断しなければ、意味ないと

確かになと、思いますね

症状がないわけですから、病気を実際に知らない(経験が不足している) 医者(獣医)が         異常を見落としても しばらく(へたすりゃ 何年も。。。。)は普通に生活していくし、
検診後に病気になることも、実際あるでしょうし (レベルの低さをごまかしやすいわな )

ある程度、結果を残している 病院で健康診断は受けた方が良さそうですね
(人も動物も)

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猿年なので、着せてみました。
毎年、健康診断は受けさせてます
なんたって、全員 胆嚢が泥だらけで
利胆剤が 欠かせません
胆嚢粘液嚢腫の手術は(胆嚢摘出) なるべく 避けたいので
毎月 超音波検査も受けさせてます。
まあ? いろいろ 食べさせてるのも良くないのでしょうが わかっちゃいるけど
見つめられると、ね〜〜〜
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腫瘍とワクチン (脾臓の平滑筋肉腫と狂犬病ワクチン)  [腫瘍]

さて、今年も といいますか
すでに、狂犬病ワクチンや混合ワクチンを接種してしまった方もおられると思いますが。

これからが、本格的に接種しようとする時期ですので、実際 当院であった 世にも恐ろしい事故について語っておきます。

あくまで、予防接種をしてはいけないというふうに、言っているのではないということを、ご理解して読まれてください。

あくまでも、一例であり また 予防接種は必要であり 特殊な事情がない限り まわりの動物への感染源とならないためにも、まわりが接種しているから、自分ところはいいやなどという、まさに身勝手極まりない考えはおやめください。

かかりつけ、の獣医師の(プロと呼べる)意見を参考に判断すべきです。

夕方 5時ごろ 狂犬病のワクチンを接種しに、 シーズーが来院いたしまして、身体検査を一通りして、心雑音もなく、食欲、元気、排便、排尿にも また腹部触診でも異常らしきものはなにも感じなかったので、狂犬病ワクチンを背部腰下の皮下へ1ml 注射いたしました。

夜 7時ごろ 犬が動かなく、元気がなくなったとのことで電話があったので 、(ワクチン反応 = アレルギーでも起きたのかと軽い気持ちで) どうぞ診察してみましょうと来院をうながし ステロイドでも打つかと考えていたのですが、 来院して身体検査をして、真っ青になりました。

可視粘膜は、真っ白 呼吸は少し早く 、まったく うつろで元気がありません 触診でも脈がかすかで、心拍数が速い 、アナフィラキシーとも違うし なんじゃこれは??ということで、
急遽、静脈カテーテルを確保しつつ、 超音波で腹部をあてたところ 液体様のエコー像がみられるではありませんか。 25Gの細い 針で吸引すると 血液です。
つまり、腹腔内に出血があるということで、徹底して超音波で精査すると 脾臓に6㎝大のマスがあり そこから出血しているではありませんか。 
狂犬病ワクチンをうつまでは。まったくへらへらして元気で、見た目はなんともなかったのにですよ!!

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大きい黒い部分は膀胱  そのすぐ下の小さな黒い部分が出血です

すぐ、点滴をはじめ 血圧を上げ 凝固時間もまだ正常 だったので 血小板も10万以上あり、 ダルテパリンを
微量にいれて、状態が落ち着いたので、すぐ 電気メスで皮膚も腹膜も切開(切開モードと凝固モードのプレンデで) さらに中は、大きい血管はPDOの1-0で、結び 断端や大網もすべて、超音波ソノサージでゆっくりと凝固切断し、出血のないことを確認後、 皮下織には滅菌トロンビンをふりかけて、すべて丸針で縫合し、皮膚もナイロンで、大胆にというかおおざっぱに縫い、 スキンステープラーで合わせ、ビタミンk1 7.5㎎/㎏/sc ICUへ酸素投与と保温、体温は術中37.0を切ることもなく。(手術時間は20分 おとなしいというか 動かないので先に毛刈り、消毒をすませて  プロポフォール ミダゾラム ロビノール ブトルファノール導入 セボフルレン 人口換気 局所麻酔に マーカイン使用)覚醒も早くやれやれと思ったのも、つかのまでして、術創からじわじわと、出血してきているではないですか。

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脾臓のマス

圧迫包帯をしてもまったく、効果なし、切開は筋肉を切った覚えもないし、すべて電気凝固モード 、超音波メス
犬はたしかに、元気ですが、血小板がどんどん減っていくのが、血液(にじんだ血)でわかりますし、こりゃDICへまっしぐら、だめかな?と あきらめかけて、 たまたま 血液型の一致する従業員の犬がいたので(古い ブルー十字の検査キットがあり) クロスマッチも問題なかったので、新鮮輸血をたかが、50mlしたところ、 ぴたーと出血がとまりました。 その後も出血傾向はなく、 まあ~ その後は貧血の回復に一か月は要しましたが。


脾臓の病理検査結果がアイデックスから帰ってきまして、 平滑筋肉腫との診断名でして、 コメントによると平滑筋肉腫は血液の凝固障害を引き起こすことは、ほとんどないそうで。

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病変 盛りあがっている部分は3㎝程度でした

だいたい6㎝程度の、脾臓のやわらかい病変を触診で、探ること自体 不可能?と思われます。(言い訳かな??)

NAHAの講演会で、感染症学の講師が、腫瘍があればどんなワクチンであっても 今回のようなことは起きる可能性はあるとの、見解でした。

ワクチン接種とはいかに、恐ろしいかということがお分かりいただけましたでしょうか?

つまり、外見的に健康だから 大丈夫なんてことは誰にも言えないということです。

もちろん、身体検査もせず 飼い主の稟告だけで ブスブス まとめ打つなんてのは 論外 も 論外 お話にもならないということは、少しはご理解できましたか。(どっかで、やってますよね 全国 つづうらうら 特に黍団子の有名な県では)
 {今年も市広報が来てましたね  去年までは、当院以外の個人の動物病院名も一緒に掲載しまるで、どこぞの団体の私的発行物のようになっていましたがね 事業所税も消費税も住民税も従業員の厚生年金も健康保険料も雇用保険料も所得税も全部、当然支払うべきものはすべて払っているのですが 良くいままで、それがまかり通っていたものですわ、 当院は、これらを免除してくださるという特例でも作ってくれるなら文句はありませんがね もしかしたら 当院は治外法権が適用になっていたのかね 調べておくべきだったか###  

狂犬病についてはいろいろと沢山 書くことはありますが この収入が某団体の収入源であり 市 や 県にまともに入らないというシステム自体がおかしいと言わざるを得ません。 搾取団体は、消えてなくなるべきでしょう。 
以前は、狂犬病予防注射液、そのものもを、青森県で、当院は購入することができませんでした わざわざ 東京の製薬会社から仕入れていたというのが事実です。 3年前 公正取引委員会へ陳情し 公正取引委員会の調べでは、違反事項は見つかりませんでしたとの葉書が1枚届いただけでした。 
しかし、なんとその次の日から 青森の業者から仕入れることが可能になりました。 ドロドロですね まあ~ 
なんにしろ 一歩前進したんですかね  少しずつくだらない利権を変えてゆくしかないのでしょう}


話をもどして

血液検査、調べて フィラリア抗体 陰性だから ?
生化学データーに異常がないから ?

本当に、大丈夫でしょうか  ワクチン接種できる程度くらいには健康といえるのでしょうか?

年 1回  7才以上なら 年 2回 は レントゲン、超音波(特に、腹部 心臓もあればベスト) 中性脂肪を含めた、生化学検査 15項目以上 、尿検査も(取れないときもあるけどね)、 猫なら 血圧も必要かも、
眼底検査、 できれば ドライアイの検査(犬種によっては、また眼に問題のある場合は)、眼圧 (おとなしけりゃの話ですが)

このくらいは、やったらと思いますよ。

どう、思われますか?

飼い主の方の考え方次第でしょう
病気がみつからなかったら、無駄な銭を使ったと考える人になるのか、

  何もなくて、良かったと言える、気持ちの人になりたいですね

(言い訳ばっか言って、めんどくさがらずに、自分も健康診断 受けにいこっと)


猫の腸管のリンパ腫 [腫瘍]

老齢の猫の食欲不振、嘔吐といった症状のひとつとして、どうしても鑑別しなくてはならない疾患にどんな教科書にも、猫の腸リンパ腫という項目がでてきます。

実際、診療していて多いなあ~と感じています。

リンパ腫ともなれば、もうだめだというのが常識的判断となるのでしょうが
最近、 低グレードのリンパ腫という、病態が認識されるようになり 抗がん剤をいくらやっても、なかにはほとんど効果もなく2週間程度しか診断から持たないというタイプと違い。

経口の抗がん剤で、2年以上QOLの改善が望める低グレードタイプというのがあるということが、わかってきました。

癌=すぐ死ぬということではなく 意外と(むろん いつかは死を迎えるのですが)快適な時間を、ともに過ごすこともできる。 タイプもあるんだなあ~と思いました。

もちろん、適格な診断が必要になるのは、必須ですが  これがまた難しいというのがネックでもありますね

超音波、CT画像では明らかに、リンパ腫(腫瘍性の疾患であろうと疑わせる画像)を疑わせるのですが、FNA(針吸引によるバイオプシー)では、この低グレードタイプは診断に至らない 可能性の示唆という程度というところがもどかしいところです。  タイプ的に悪いほうは、FNAでほぼ診断可能であり、逆に言えば簡単に診断可能な場合は、治療が困難 簡単に診断できないタイプは治療が良好

なんという~ ジレンマでしょう

開腹して、腸管の一部を2mmの5mm程度切除して病理検査(免疫染色等)をすれば、確定するのですが、
腹あけちゃうと、抗がん剤開始が1週間~2週間遅れてしまうということも、事実で
じゃあ 内視鏡でのバイオプシーはとなると、これもIBDとの区別がつかず。

理想的には状態がいいうちに、来院すれば良いということになるのでしょうが 病気にならない限りまず 動物病院には、用はないというのが普通でしょう(だいたい、私自身 人の病院にほとんど行きませんし 年 一回の健康診断程度 中性脂肪が高い 136 150超えない限り問題を起こすことは少ないし だいたい そんなに 細かく 検査しているようにも思えないし 何でもかんでも オプション検査だし なんといっても めんどくさい)

こういった、考え方がいけないのでしょうね

最低でも年一回は、超音波 血液検査(フィラリア検査のみではなく なるべくたくさんね) 尿検査 レントゲン
眼、耳 口の中(見せてくれればの話ですが 噛みつきはどうもなりませんが)

あとは、トリミング、シャンプー時のチェックでしょうね 
当院では、必ず 獣医師の診察後にトリミング、シャンプーをすることにしています。
(意外と事故の報告を聞くと、そうするべきなんでしょう)

たくさん、見てきましたから 本当はトリミング、シャンプーを自分の病院ではしたくなかったのですが、あまりにも
耳の事故、眼のトラブル 少し少ないですが 心不全や呼吸器疾患のある犬の悪化もしくは死亡

だから、気をつけながらやっていくしかないんでしょうし、何かあったらすぐ対応するしかないでしょう。
ほったらかしの、イナバノ物置のようにはいかないでしょう。(後ろのパネルに亀裂が入って 穴があいてますね どうするおつもりでしょうか。 買って まだ1年ですがね  顧問弁護士とも相談していくしかないんでしょう)

少し話題を変えて

今度発売だそうで、去年青森でのコンサートは聞きに行きました。 一人で弾いているとは思えないギター
テクニックです。





聞いてて癒されますね。

CT室で、一人こもって画像を作っているときは (結構時間がかかります)いっつもかけています。

猫の腸管の低グレードリンパ腫に話を、もどしますと、先日そういった 老齢の猫が来院いたしましてさっそく超音波検査をしてFNAをしたのですが、診断がつかず下がその画像です。
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腸管がかなり肥厚しています
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CT画像です。 麻酔をかけて 癒着の少ない 一番切除生検しやすそうな場所を探すつもりでおこないました
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しかし、麻酔の状態が悪すぎるので、少し太い針でもう一度 FNAをしてIDEXXへ病理検査を依頼しました

結果は、さすがIDEXX 一番信頼している病理会社ですが 石田卓夫先生みずからのコメントで、 この病変では確定はできないが、低グレードの可能性を示唆していただき また その後の診断の進め方も指示されていました。
結果もすぐきました。  
結局は開腹生検は、理論的にはすべきでしょうが 今回はそうすることはあまりにも状態が不安定で死なれてはもともこもありませんので、試験的に抗がん剤を経口投与で開始したところ、素晴らしい反応がみられ、みるみる快復していきました。
下がその後一週間ごとの超音波画像です
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ほぼ正常ですね 腰下リンパ節はまだ少し大きいですが 順調といえるのではないでしょうか。

臨床は、理想と現実  病気の進行度と治療でのメリット、デメリットを天秤にかけて 個々のケースで判断
すべきなのでしょうね  それが 非論理的と言われても  QOLがあがりゃそれがすべてではないでしょうか

確定診断はついた、死んだでは 意味ありませんものね 動物は単なる科学実験材料ではもはやないのです
から。


口腔内腫瘍 できることできないこと [腫瘍]

口腔内の腫瘍を最近、多く診るようになってきましたが。(増加しているように感じます。 時々口の中を見たほうが、良いでしょう。 あまり見ないところでしょうから発見が遅くなりがちです)

放射線療法の設備がない動物病院で、選択すべき治療というと、かなり限られているというのが現状で、 例えば 下顎にできた 骨肉腫や棘細胞性エプリース、エナメル上皮腫、なんかでしたら外科でなんとかなる(治癒可能)というケースがほとんどですが、扁平上皮癌(特に猫)
メラノーマ、鼻腔を含むリンパ腫、線維肉腫なんかの場合は、外科 単独や抗がん剤の併用、ではほとんど悪化させるだけで、QOLの改善どころか低下させてしまいかねないというのが現状で、(切除しきれなかったり、きれいに切除できたように見えても、再発までが2ヶ月~半年程度 腫瘍によっては肺転移がすでにあり 1年もたせられたら まあ~ いいほうではないでしょうか 猫は犬よりさらに厳しい) じゃあ温熱療法は?
光力学療法を併用すればどうか、ということもその腫瘍の種類によっては、特に猫の扁平上皮癌で、だいぶ広がってしまっているようなケースでは(骨までも)、
放射線療法を組み合わせても、かなり再発があり難しいのに(たまたま、まだ小さくて1cmにも満たない場合には、温熱療法、光力学療法、外科を組み合わせて まあ なんとかというのが現状)
進行している例に
温熱療法 外科、抗がん剤をやっても悪化していくだけで、なんの為に治療しているのか、その目的がわからなくなってしまいます。
根治がもともとのぞめないなら、QOLをせめて、上げるということが唯一できる 選択肢ではないかと思います。

青森県では幸いにも、北里大学に放射線治療器があり、放射線に効果がある腫瘍(感受性)の場合は、口腔内の腫瘍は、骨肉腫の場合を除いて(顎の骨肉腫は特種で放射線感受性があまり良くないようです)放射線療法を中心に外科など他の治療法を組み合わせることがベストであろうと感じています。

もちろん、費用の面もあり(35~40万 検査等 すべて込みで 1ヵ月が治療の目安)選択できないこともあるでしょうが、前述の口腔内腫瘍以外では温熱療法、抗がん剤 外科 治療だけでは、特に猫の場合は、うまくゆかず悪化させるだけで、はっきりいってすべきことではないと思います。

飼い主と良く、話し合いどういう結果がベストなのか、考えることが重要ではないかと思われます。

残念ながらそういった、症例が先日 来院しました、 猫の口腔内の扁平上皮癌ですでに骨にも、浸潤しており、2週間 温熱療法、抗がん剤、外科 ( 病理検査とCT 検査 {CTしたなら腫瘍の範囲が解りそうですがね}をしたときに同時にもう既に温熱療法をしているようで 麻酔を1回で済ませたいという考えでしょうが まだ なんの腫瘍か結果も出ていない段階で?) それ以降 温熱療法と抗がん剤 を繰り返していたようで(もちろん 抗がん剤治療中なので血液検査も繰り返して)しめて 27万円の請求書をみせられました。
 はたしてこの治療法が正しい選択なのでしょうか?

 飼い主が放射線療法についてもネットで調べて、その獣医師に提案してみたのですが、金がかかるだけで、効果はない温熱療法が一番いいんだと言い切ったそうで、???金かかるって2週間で27万だったら、1ヵ月だとその倍か?

北里でだと40万以下、効果が望めそうな治療法はどちらかと考えたとき、進行した猫の扁平上皮癌へ温熱療法、外科、抗がん剤が緩和療法になるっていう、経験や報告が沢山あるのでしょうか、非常に疑問ですね 
常識的に考えれば、飼い主が放射線療法も考えているのであれば、そちらを中心に治療を考えていくのが、インフォームドになるのではないでしょうか?

設備をそろえても、適切に症例を選らんで治療をしなければ、使いこなせない子供のおもちゃにしか過ぎないということでしょう。

設備自慢のような感じが、最近の動物病院の傾向にあるように思えてしょうがありません。
どれだけ使いこなせているのか、疑問です。

設備があるないよりも、自分のところでは何ができてなにをすべきか、しないべきか
そして、飼い主にとってまた動物にとってなにが一番よいのかを考えて、だからといってその選択がすべて、ハッピーな結果になるとは限らないでしょうが、獣医師の見栄やエゴで治療を押し付けるようなことはしたくないものですね。

小さな動物病院で、最低限の設備でも丁寧に治療されている先生も沢山おられ、そしてものすごく勉強されていることに本当に敬服いたします。

それに比べたら、こういった設備自慢だけの動物病院は
「あえて言おう、カスであると」(ギレン、ザビ)

これには、笑い話にもならないことがまだあるのですが、
最初に行った動物病院で、のどに腫瘍があると言われ、摘出しなければならないとなったのですが、どういういきさつか、詳しくは解りませんが、もめたらしく その獣医師に罵倒されたとかで? 他の動物病院へ転院したところ、気管支喘息と甲状腺機能低下症(猫で甲状腺機能低下症は非常に稀の稀 すごい勇気のいる診断ですね)
だという診断で、1年通院していたのですが、一向によくならないので他の病気ではないかと聞いたところ、診察してもらえなくなり? 薬のみの処方を繰り返すので、例の病院へ転院したという症例で、 最初の動物病院は、まあいいとして、2回目の動物病院は、動物病院というよりも、ホテル、トリミング、しつけがメインのつけたしで動物病院があるような感じなんでしょうね。
そこがいいて言う飼い主もいるわけでニーズがあればまあ 商売にはなるのでしょう商売に(治療ではなく)。

何とか協会 認定動物病院だそうで、協会も地に落ちたもんだ。

北里大学で診察してもらう、段取りをとり最後の望みをかけて行ってもらいましたが、ここまで進行するとかなり厳しそうです。 猫も飼い主もかわいそうです。(時間と経費の無駄も含めて)

下顎の骨肉腫で片側の顎を全摘出した症例です
この場合は外科が、ベストの選択です治癒する可能性が一番高いしQOLの改善にもなります。(口臭がすごく汚かった)
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CT画像 (もちろん 胸部も検査して転移がないことを確認ずみ ほとんど顎の骨肉腫では転移はおきません
肢の骨肉腫とはだいぶ違います)

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摘出した下顎 なにも特種な器具は必要ありません。骨のみとメスとはさみと縫合糸 そしてバイポーラ(電気凝固)を少しだけ使用 筋肉切って、血管結んで、ちまちま傷の縫合です 力仕事ですけど

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術後の外貌

術後 点滴で痛み止めを投与していたら、痛くないのか、夕方に他の入院動物へ食事をあげていたら
めしくれめしくれってうるさいうるさい、あんたは今日は絶食!! 前の日からだから、もう夜中もうるさい、点滴のアラームがなれば、すぐ吠えて呼んでくれるし、腹へってて 気が立っているのでしょう。 もう次の日の朝からは、食欲旺盛です。でも なんたって派手な手術ですから その後も吠えると 傷口から ドバット 貯まった血がとびちって、掃除が大変、 黒ラブってなんかみんな、術後 うるさいんですけど 食欲が一番で痛みに鈍感? 


脊椎腫瘍 [腫瘍]

15才の コーギーが 左後ろ足の不全麻痺で来院しました。
神経学的には クラスⅢ度で、まあ~なんとかふらふら歩ける状態で、椎間板ヘルニアでも起こしたのかと、内科的に管理して様子をみていたのですが、1週間でクラスⅣ度まで神経症状が進行してしまいました。 これはまずいということでCT検査をして椎間板ヘルニアなら手術をと、調べてみましたら、なんと 胸椎の3番目が腫瘍に侵されているではありませんか。 レントゲン写真では、言われればそうかもと思える程度の変化しかありません。
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これは、CT検査をしなければ、診断はかなり難しいと思います。
脊髄液も正常で、(脊髄内の病変ではないからでしょう)臨床症状も(痛みもあり)椎間板ヘルニアと区別付きませんでした。
なかなか、難しいものです。
誤診を防ぐツールとしてCT検査が役立つということでしょう。

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中耳炎の診断も、なかなかレントゲンだけでは困難です。中耳炎によるドライアイもあり、原因を確かめるには、こういった検査をしないとわかりませんし、なかなか正しい治療には結びつかないということになってしまうのでしょう。

しかし、今回の症例は残念です、老齢の場合は腫瘍の可能性を考えなければならないということでしょう。

副腎 [腫瘍]

副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症と診断された犬がセカンドオピニンオンの為に当院へ来院いたしました。
確かに、血液検査データーを見ますと副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症を示唆するものでした。すでに副腎皮質機能亢進症の治療の為に薬剤を飲まれており充分、肝臓の値も下がっており、臨床症状も改善していました。 ただ、厳密には副腎皮質機能亢進症はクッシング症候群と言われるとおり下垂体性(下垂体巨大腺腫、下垂体性腺腫、腺癌)、 副腎癌、副腎腺腫を区別して治療をするということが、理想的です。そこでまずは画像診断として、超音波検査をしたところ左の副腎の腺腫、もしくは癌を疑わせることが判明いたしました。すでに腹部の毛は刈られており前の動物病院でも、超音波検査はしていたようでしたが、飼い主の方はその結果を聞いていなかったとのことでした。
副腎腺腫、もしくは癌の場合は一生涯の薬剤治療、だけではなく別の選択肢として根本治療で副腎の摘出が、考えられるのですが聞いていなかったとのことです。
インフォームドコンセントとしては、失格でしょう。 迷わず飼い主の方は手術を選択されました。一生涯薬剤を飲み続けるよりも、手術のほうが確かにこれ以上の治療を特に副腎腺腫の場合は必要としないのでより良いと私も思います。
後、寿命が1年もないのならば外科よりも投薬がベストだと思います。
ケースバイ、ケースで治療方法を飼い主の方と一緒に選択してゆくことが、インフォームドコンセントとして大事だと考えるのですが、あまり深く考えずに治療を一方的に押し付けてしまわないよう気をつけなくてはと思わされた症例でした。
しかし、超音波画像を読めなかったのでしょうか、それとも外科は、はなから危険と判断したのでしょうか? どちらにしろ自分では判断できなかったなら他の獣医の意見を聞くことも重要かと思いますね。
手術前は胸部、腹部CT検査を、転移や血管の状態を確かめてから手術をしました。
3Dは非常に便利ですね、シュミレーションができるので実際の手術が楽です。わざわざ遠くの大学まで行かなくても、自分のところでCT検査ができるのは動物への負担も減るし、椎間板ヘルニアで もし緊急手術が必要なときも、24時間すぐ使えるので便利です。tomoda-7.jpg
残念ながら秋田の動物病院からのCT検査の依頼はあるのですが、いまだ近隣の市内の動物病院からの依頼はありません。まだ遠くの大学まで動物の負担をしいても、つれていってるのでしょうか? 読影も、アメリカ獣医放射線専門医に依頼できるし、椎間板ヘルニアの診断程度でしたら脊髄造影がなければ、麻酔をいれても10分も、(撮影は2分程度)かからないんですけどね。
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甲状腺機能低下症が原因で重度な貧血がおきてます!? [腫瘍]

9才 オスの ラブラドールが、食欲がなく、貧血が重度だということで転院してきました。

話を聞きますと、2月に一度前のめりになって倒れたことがあり、かかりつけの動物病院へ行ったところ、ネギ中毒による貧血と言われたそうですが、飼い主はネギを与えていないと言ったにもかかわらず、どこかで食べたんでしょうということにされてしまいました。その後、回復し、3月にホテルでその動物病院へあずけて帰ってきたら、元気がなくなり(ホテル中、声がかれるだけほえていたと言われたそうです)再び受診すると、ストレスから貧血が再発しているとのことで、造血剤をもらったのですがぜんぜん良くならないので、もう一度、かかりつけの動物病院へいき犬を一日あずけて、コルチゾール検査や甲状腺検査などをしてもらったところ、甲状腺機能低下症からくる貧血と腹水ですと診断され甲状腺ホルモン剤を処方され、飲んでいたのですがまったく良くならないということで、当院へ受診した症例です。

貧血は激しくHt17%、血小板5.4000で、腹部は膨らんでいました。

触診しただけで、腹部に腫瘤があり、超音波検査で脾臓が15cmに膨れ上がり明らかに血管肉腫を疑わせる画像が得られ、腹部の液体を抜くと真っ赤で腹腔内出血でした。

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重い病気になれば、病的な甲状腺機能低下を起こすことは、獣医師の常識であり、生体の防御反応の結果を、原因として意味不明な治療をし、何回も診察をしてもあさっての方向の診断しかできず、だいたい2月の時点ですぐわかりそうなものです。ラブラドールが倒れてしかも貧血があれば、血管肉腫が一番に頭にくるのが普通の獣医師でしょうが、この獣医の頭の中は犬の幼稚園児なみしかないってことでしょうか?
だけど、ここに勤めている、AHTさん達はおかしいとは思わなかったのでしょうか? うちなんかチョットしたことでもうるさく言い合っていますが、動物に対して真剣に向き合っていれば普通の感覚だと思いますがね。
動物のことを考えれば心が痛むし、こんな診療にはついていけないと感じるし、自分(AHT)も加担してしまっていると思うと精神的につらくならないものでしょうか?


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しかし、いろんな意味で犬がかわいそうですね 犬にも飼い主にとってもやさしい治療をしたいものです。
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