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膝蓋骨脱臼整復術 [整形]

膝蓋骨脱臼整復術は、そのグレードによって、さまざまでありまた
方法自体も、さまざま沢山 考案され 実施され 細なところの変法までいれると
その術者ごとに、あると思われるほどさまざまです。

最近、私が始めた方法も、様々な先生方たちが考案した方法のエッセンスを随所に取り入れて、作った変法です。


(さっそく買って、聞いています アレンジがだいぶ変わっています
いつまでも、変わらないものと変わってゆくものがあっていいんだと感じました。)

術後 違和感なく歩き出すまで 今までの方法では、だいたいどれも、 早くて1週間 遅ければ2か月 完全に違和感なく歩き出すとなると2か月は要していたように思います。(教科書的にも、そう書かれており 圧迫包帯したり、リハビリをしたりするのも それが普通であり、なんら疑問はなかったのですが)

骨折の手術のほうが、早く違和感がなくなり歩くということは、どこかおかしいのでは、と 
昔 ERという番組の中で、「なんだ?! その切り方は獣医かと思ったぞ!!」
という外科部長先生のセリフがあり 獣医師の手術は、粗いとの意味なんだなと思い 
コンチクショウとさらに丁寧に切開 剥離をするようにして やっぱり 痛みも少なく
快復も早いんだなと、感じましたが 膝蓋骨脱臼整復術については、まあ~ 関節だからなあ~ 
誰に聞いても、だいたい同じだし とあんまり 真剣に考えることもなく手術をしてきたのですが、 ふと なんで術後 痛がるんだろうと考えたとき
はたと、気が付いて 論理的に手術法を再考し、飼い主さんへ頼みこんで 新しい手術を試させてもらったところ、最初は あっというまの再脱臼 再手術という状態で、(恥ずかしい限りですが) ただ術後 痛がらないということだけは、確かで もう少し改良すればと、再手術時の方法を最初から取り入れるようにしてやっと、なんとか1発で(威張れることではなく 当たり前のことですね) 終えられるようになり
しかも、次の日から歩け まったく違和感もなく (ゴリゴリ とか 糸のこすれる感じや 骨のきしむ感じ ) 歩けるという  逆に言えば なんちゅうことをいままで していたんだろうと 侵害疼痛という概念がまったくなかったんだなあ~と 反省するばかりです。

まだ、症例も少ないですし グレードⅢまででしか行っていませんから すべての症例に適応になるかどうかも、まだわからないという手術法で 発表するまでとなれば2~3年は、必要になるんでしょうね。

数例もしくは、1例報告では あまり信憑性もなく ビキナーズラックに過ぎないこともあり、理論的には、正しいはずですが、この方法が本当に良いのか悪いのかは これから、なんだろうと思っていますが

とりあえずは 次の日 歩いていますね

再脱臼もしていません 痛がりません 
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ためしに自分の犬で、従来の方法と新しい方法とをそれぞれ左右の脚に別々にしたのですが、従来の方法では やはり教科書道理 再脱臼はしませんが 違和感なく歩くようになるまで 2か月かかりました。 新しい方法では 初めのころなのもありますが すぐ再脱臼しまして、再手術しましたが 違和感はなく 2日目には普通に脚を使っていました。

この方法で、ある程度 の症例をカバーできればなあ~と思うのですが そうも、簡単にはいかないんでしょうね

症例を選びながら、 飼い主さんと相談して試していくしかないのでしょう

以外と、常識と考えていることは 本当はそうではないのかもしれませんね

関節内骨折へのCT検査 [整形]

夜勤明けの飼い主の方が自宅へ帰ってみると、猫が外でうずくまっており2階から落ちたようだとのことでいつもかかりつけている動物病院へ電話したのですが、休診日とのことで断られ(急患なんですけどね? まあ~ ホームページ宣伝文句とはだいぶ違うようで 断るAHTもAHTだし 獣医もどっちもどっちか )

大腿部が腫れあがり、関節の曲げ伸ばしでは捻発音(コキコキ、ゴキゴキなど)はなかったのですが、レントゲンで確認してみますと骨折が膝の関節内にあるようでした。
レントゲンでは関節内の状態がわかりにくかったので、猫も痛みからかうごかなかったのでそのまま麻酔なしで0.6mm間隔でCT撮影をしてみました。

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上のレントゲン画像にくらべてCTのほうが骨折の程度がはっきりわかります。
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頸骨が半分後ろへとんでいるのが分かると思います。
関節内の骨折はどうしても、複雑な形をしているのと細かいのでレントゲンだけで解剖学的な位置を把握するのはなかなか、大変ですがCTですといとも簡単です。 なかなか便利なものです。

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1日様子をみて昨日手術をしました。
猫の場合はすぐやらないと、また関節内ですし、ここは海綿質骨の多いところですからすぐ過剰な仮骨ができてしまい、癒着がはげしくなり最終的には関節が固まってしまう可能性が高いところです。ちんたら時間を引き伸ばしにはできません。(1週間なんて待ってたらもう手術は難しいでしょうね 骨がついても関節固定になってしまうでしょう)

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術後のCTですが、こちらも麻酔なしで撮影しました。
きれいに固定できているようで一安心です。AOの分類ですとtypeB1の難易度は中等度といったところです。

外科用レントゲンのC―アーム、も使用して正確にピンニングしました。

昔とは違い、こういった症例は術者の勘に頼って(ある意味腕?)治す時代ではないんでしょうね

しかし、どうやればこんなところを骨折するんでしょう 不思議です

仔犬の骨折 [整形]

4ヶ月で体重 2.3㎏のプードルの仔犬を抱っこしたまま転んでしまい骨折をしたという症例が秋田から手術の依頼で来院いたしました。
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その動物病院の先生と一緒に、透視(テレビレントゲン)をしながら3時間かかりましたが、なんとか正確に治せました。なかなか成長線という仔犬の骨が成長する場所の近くで骨折していましたので、そこへの障害を与えないようプレートを何とかつけて、それだけでは不安定になる可能性が大きいので、ピンを一本とうして安定させました。これだけ小さいと、正確に方向を合わせませんと、ほんの少しのずれが、成長とともに大きなずれになり骨が曲がって、関節へ損傷を与えかねません。ですから、かなり慎重に手術を進める必要があります。
その動物の一生が、この仔犬の時期の手術で決まってしまうかと考えますと、確実に治せるという自信がなければ、なかなかおいそれと手をだせるものではありません。
ですから、秋田のつれてこられた獣医師もかなりうまいのですが、やはり器具、器材や設備が整ったところで、手術をしたほうがベストだと考えて、こういった少しのずれも許さない骨折の手術の時はつれてきています。普通の精神構造の獣医師であればそうなんだろうなと思います。
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別の例ですが去年 前肢の骨折でプードルの仔犬が来院したさいに後ろ足が曲がっているのでレントゲンをついでに撮ったところプレートで手術をした後があったのですが完全に曲がっており関節もそのためにコキコキなってまともではありません。普通、1週間おきにレントゲンを撮って曲がっていないかを検査してダメならすぐやり直すものですが、飼い主の話ではギブス固定を1ヵ月近くしてから、ようやくレントゲンを撮り、さらにギブスを強く巻きなおしたそうで、失敗しているのが分かっていても平気な獣医師もいるもんなんですね。その動物病院から初めのレントゲンをもらおうとしたら、曲がってるとは思わないプレートがはずれてないでしょうとまったく意味不明です。表の顔では最良のとか、かけがいのない命のためとかいっていながら、無責任なもんです。
これを曲がっていないと言えますか? 勤めているAHTたちは何も感じないでしょうか? 普通なら心のケアが大変そうですが・・・・・  それとも麻痺してしまっているのでしょうか?
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